つらい片頭痛、我慢していませんか?当院で行っている片頭痛治療について
- 2023年4月7日
- 頭痛
皆様、こんにちは。
すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。

今回は、当院で行っている片頭痛の治療についてお話しします。
「昔から頭痛持ちだから仕方ない」
「頭痛が起こったら、とりあえず市販の痛み止めを飲んでいる」
「病院に行っても、結局は痛み止めをもらうだけでは?」
このように考えている方も少なくないと思います。
しかし、片頭痛は適切な治療によって、症状を大きく改善できる可能性がある病気です。
近年は治療薬も進歩しており、以前と比べて治療の選択肢が増えています。
片頭痛は、単なる頭痛ではありません

片頭痛というと、頭の片側がズキズキ痛むイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には両側が痛むこともありますし、必ずしもズキズキする痛みとは限りません。
片頭痛では、頭痛に加えて、
・吐き気や嘔吐を伴う
・光や音がつらく感じる
・身体を動かすと頭痛が悪化する
・頭痛が数時間から数日続く
といった症状がみられることがあります。
ひどい場合には、仕事や家事ができなくなったり、寝込んでしまったりすることもあります。
片頭痛がない方には、なかなか理解されにくいかもしれませんが、患者さんにとっては非常につらい病気です。
なお、これらの症状だけで片頭痛と診断できるわけではありません。頭痛の経過や特徴などを確認し、必要に応じて検査を行います。
片頭痛は、どの程度なら治療した方がいい?

これは外来でもよく聞かれる質問です。
私は、頭痛によって日常生活に支障が出ているのであれば、治療を検討する価値があると考えています。
例えば、
・月に数回、強い頭痛で寝込んでしまう
・頭痛のために仕事や学校を休むことがある
・頭痛がいつ起こるか不安で、予定を立てにくい
・市販の痛み止めが効かなくなってきた
・頭痛薬を飲む回数が増えてきた
このような方は、一度治療を見直してみてもよいと思います。
頭痛の回数が少なくても、1回の発作が非常に強ければ、治療が必要になることがあります。
反対に、頭痛が軽く、日常生活にほとんど影響がない場合には、必ずしも積極的な薬物治療が必要とは限りません。
当院では、どのような治療を行っているの?

片頭痛の治療は、大きく分けて2つあります。
① 頭痛が起こったときに痛みを抑える治療
いわゆる急性期治療です。
一般的な鎮痛薬のほか、トリプタン系薬剤、レイボー、ナルティークなど、片頭痛に対して使用する薬があります。
どの薬が適しているかは、頭痛の強さや持病、これまでの薬の効果などによって異なります。
また、薬を飲むタイミングも重要です。
詳しくは、「頭痛薬を飲むタイミングは?」で解説しています。
② 頭痛そのものを起こりにくくする治療
こちらは予防治療です。
頭痛の回数が多い方や、日常生活への影響が大きい方では、発作時の薬だけでなく、予防治療を検討します。
従来から使用されている飲み薬に加え、近年ではCGRP関連薬という新しい治療薬も登場しています。
注射薬だけでなく、飲み薬の選択肢も増えてきました。
ただし、新しい薬は費用が高額になることもあるため、効果だけでなく経済的な負担も考慮して治療を選択しています。
予防治療については、「片頭痛の予防治療はここまで進歩しました!最新の治療薬について」で詳しく解説しています。
頭痛薬を飲んでも改善しない場合は?
「病院でもらった薬を飲んでいるけれど、あまり効かない」
という患者さんもいらっしゃいます。
しかし、薬が効かないからといって、片頭痛の治療を諦める必要はありません。
薬の種類や服用するタイミングを変えることで、改善する場合もあります。
また、頭痛の回数が多い場合には、予防治療を組み合わせることも重要です。
特に、ほぼ毎日のように鎮痛薬を飲んでいる方では、薬の使用過多によって頭痛が慢性化している可能性もあります。
このような場合には、単純に痛み止めを増やすのではなく、治療全体を見直す必要があります。
強い片頭痛で、吐き気や嘔吐がある場合は?
片頭痛の中には、非常に強い頭痛に加えて、吐き気や嘔吐を伴うものもあります。
このような場合、飲み薬を服用しても吐いてしまったり、十分な効果が得られなかったりすることがあります。
症状によっては、吐き気止めの併用や、飲み薬以外の治療方法を検討することもあります。
また、強い頭痛が長時間続く場合には、救急医療機関での治療が必要になることもあります。
詳しくは、「片頭痛の強い発作が治まらない!原因と治療について」で解説しています。
MRIなどの検査は必要?

片頭痛は、基本的には症状や経過から診断する病気です。
そのため、片頭痛の患者さん全員にMRI検査が必要というわけではありません。
一方で、頭痛の原因として、脳腫瘍や脳血管の病気などが隠れていることもあります。
当院では、頭痛の特徴や診察所見などから、必要に応じてMRIやCT検査を行っています。
特に、これまでと違う頭痛が起こった場合や、頭痛の性質が変化してきた場合には注意が必要です。
詳しくは、「頭痛でMRIを撮ったほうがいいのはどんなとき?」も参考にしてください。
なお、突然起こった今までにない激しい頭痛や、麻痺・意識障害などを伴う場合には、片頭痛と思い込まず、速やかに救急医療機関を受診してください。
最後に

片頭痛は、周囲の人にはなかなか理解されにくい病気です。
しかし、実際に片頭痛で悩んでいる方にとっては、仕事や家事、学校生活などに大きな影響を及ぼすことがあります。
私自身、日々多くの頭痛患者さんを診察していますが、長年片頭痛を我慢してきたという方も少なくありません。
片頭痛の治療は、ここ数年で大きく進歩しています。
以前の治療で十分な効果が得られなかった方でも、新しい治療方法によって改善する可能性があります。
頭痛を完全になくすことは難しい場合もありますが、頭痛の回数や強さを減らし、日常生活への影響を少なくすることは十分に目指せます。
片頭痛でお困りの方は、我慢せずに、すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニックへご相談ください。