頭痛薬を飲むタイミングは?|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

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頭痛薬を飲むタイミングは?|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

頭痛薬を飲むタイミングは?

皆様、こんにちは。

すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。

片頭痛薬はいつ飲むのが効果的?

日々の診療で、患者さんからよく質問されることの一つに、

「頭痛薬は、痛くなったらすぐに飲んだ方がいいですか?」

「なるべく我慢してから飲んだ方がいいですか?」

というものがあります。

せっかく薬を飲むのであれば、できるだけ効果的に使いたいですよね。

今回は、頭痛薬を飲むタイミングと、最近登場した新しい片頭痛治療薬についてお話しします。

 

頭痛薬は早めに飲んだ方がいいです!

結論からいうと、片頭痛の薬は、頭痛が始まってから、まだ痛みが軽いうちに服用するのが基本です。

片頭痛は、時間の経過とともに痛みが強くなり、吐き気や光・音への過敏さなどを伴うことがあります。

痛みが強くなってから薬を飲むと、十分な効果が得られないこともあります。

そのため、片頭痛が始まったと感じたら、あまり我慢せずに早めに薬を服用することをおすすめします。

ただし、頭痛がない段階から、予防的に急性期治療薬を飲めばよいというわけではありません。

特に、目がチカチカする、ギザギザした光が見えるといった片頭痛の前兆だけが出ている段階では、トリプタン系薬剤は通常、頭痛が始まってから服用します。

また、すべての頭痛が片頭痛とは限りませんので、普段と異なる頭痛には注意が必要です。

 

片頭痛にはどんな薬がある?

以前は、片頭痛の専用治療薬といえば、トリプタン系薬剤が中心でした。

しかし近年、片頭痛の治療薬は進歩しており、新しい選択肢も増えています。

現在、片頭痛の発作時に使用する主な薬には、次のようなものがあります。

① トリプタン系薬剤

片頭痛の急性期治療で、長く使用されてきた薬です。

代表的なものには、スマトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタンなどがあります。

片頭痛に関係する神経の働きや血管に作用して、頭痛を改善させます。

頭痛が始まったら、痛みが軽いうちに服用することが重要です。

ただし、血管を収縮させる作用があるため、脳梗塞や心筋梗塞の既往などによっては使用できない場合があります。

② レイボー(ラスミジタン)

レイボーは、トリプタンとは異なる仕組みで片頭痛を抑える薬です。

神経にあるセロトニン受容体の一つに作用して、痛みの伝達を抑えます。

トリプタンのような血管収縮作用を持たないことが特徴です。

一方で、めまいや眠気などの副作用が比較的起こりやすいため、注意が必要です。

服用後は自動車の運転など、危険を伴う作業を避ける必要があります。

③ ナルティーク(リメゲパント)

ナルティークは、2025年に国内で発売された新しいタイプの片頭痛治療薬です。

片頭痛の発症に関係するCGRPという物質の働きを抑える薬で、「ゲパント系薬剤」と呼ばれます。

トリプタンとは異なり、血管収縮作用を持たないことが特徴です。

また、ナルティークは、

  • 片頭痛が起きたときに服用する急性期治療

  • 片頭痛を起こりにくくする予防治療

の両方に使用できる薬です。

急性期治療では、片頭痛発作時に服用します。予防治療では、医師の指示に従って隔日で服用します。

このように、片頭痛の治療にはさまざまな選択肢があり、患者さんの頭痛の特徴や持病、生活スタイルなどに合わせて薬を選択することが大切です。

頭痛薬を飲んでも効かない場合は?

「薬を飲んでいるのに、なかなか頭痛が治まらない」

という方もいらっしゃいます。

その原因としては、

・薬を飲むタイミングが遅い

・吐き気や嘔吐によって薬が十分に吸収されていない

・使用している薬が合っていない

・そもそも片頭痛以外の頭痛である

といった可能性が考えられます。

薬が効かないからといって、自己判断で服用量を増やすことはおすすめしません。

薬の種類や服用方法を変更することで、改善する場合もあります。

 

頭痛薬の飲みすぎには注意

頭痛薬は早めに飲んだ方がよいと説明しましたが、頻繁に使用しすぎることにも注意が必要です。

頭痛薬を使う日数が増えると、かえって頭痛が慢性化してしまうことがあります。

これを「薬剤の使用過多による頭痛(薬剤乱用頭痛)」といいます。

特にトリプタン系薬剤や複合鎮痛薬などでは、月10日以上の使用が続く場合には注意が必要です。

一般的な鎮痛薬でも、使用日数が多くなると問題になることがあります。

なお、新しいゲパント系薬剤(ナルティー区)は、薬剤乱用頭痛を起こしにくいとされていますが、処方された用法・用量を守ることが大切です。

頭痛薬を飲む日が増えてきた場合には、急性期治療薬だけでなく、頭痛そのものを減らす予防治療も検討します。

 

最後に

頭痛薬は、ただ飲めばよいというものではなく、飲むタイミングや薬の選び方が重要です。

特に片頭痛では、頭痛が始まったら、痛みが強くなる前に服用することが基本になります。

また、現在では従来のトリプタン系薬剤に加え、レイボーやナルティークなど、新しい治療薬も使用できるようになりました。

これまでの薬で十分な効果が得られなかった方でも、別の薬が合う場合があります。

頭痛薬が効きにくい、薬を飲む回数が増えてきたといった場合には、我慢せずにご相談ください。

※突然の激しい頭痛、麻痺や意識障害を伴う頭痛などは、通常の片頭痛とは異なる病気の可能性があるため、速やかな救急受診が必要です。

※また頭痛の予防には、日常生活の工夫も大切です。