生理前・生理中の頭痛はなぜ起こる?|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

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生理前・生理中の頭痛はなぜ起こる?|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

生理前・生理中の頭痛はなぜ起こる?

皆様、こんにちは。

すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。

 

月経関連片頭痛の特徴と治療について

今回は、月経(生理)と頭痛の関係についてお話ししたいと思います。

当院では日々多くの頭痛患者さんを診察していますが、女性の患者さんでは、月経の前後に頭痛が悪化するという方が少なくありません。

「生理が始まると必ず頭痛がする」「普段は効く頭痛薬が、生理の時だけ効かない」といったお話を伺うこともあります。

また、ご本人は月経との関係をあまり意識されていなくても、詳しくお話を伺うと、毎月ほぼ同じ時期に頭痛が起きていることもあります。

こうした頭痛には、女性ホルモンの変動が関係している可能性があります。

なぜ月経の前後に頭痛が起こるの?

月経に関連する片頭痛には、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが大きく関係しています。

エストロゲンは月経周期に合わせて増減していますが、月経が始まる直前には急激に低下します。

このホルモンの変化が、片頭痛を引き起こすきっかけになると考えられています。

特に、月経開始の2日前から開始後3日目頃までは、片頭痛が起こりやすい時期です。

ただし、月経前後に起こる頭痛がすべて片頭痛というわけではありません。

睡眠不足やストレスなど、ほかの要因が重なっている場合もあります。

月経関連片頭痛の特徴は?

月経に関連する片頭痛には、いくつか特徴があります。

・月経の前後に繰り返し頭痛が起こる

・普段の片頭痛より痛みが強い

・頭痛が2〜3日続くことがある

・吐き気や光・音への過敏を伴うことがある

・鎮痛薬を飲んでも十分に改善しないことがある

・一度改善しても、また頭痛がぶり返すことがある

特に診療で感じるのは、月経に関連する片頭痛は、通常の片頭痛よりも長引きやすく、薬が効きにくい場合があるという点です。

普段は市販薬で改善する方でも、月経の時だけはなかなか治まらないということがあります。

こうした場合には、単に鎮痛薬を繰り返し飲むのではなく、治療方法を見直すことが大切です。

月経との関係に気づいていないこともあります

当院では、頭痛の診察の際に、月経との関連についても確認することがあります。

頭痛が毎月起こっていても、ご本人は月経との関係に気づいていないこともあります。

特に、月経の数日前から頭痛が始まる場合には、月経が原因だと考えていない方もいらっしゃいます。

こうした場合、頭痛が起きた日と月経開始日を記録していただくと、一定の傾向が見えてくることがあります。

当院での診察について

当院では、月経に関連した頭痛が疑われる場合、まず頭痛の性質や頻度、持続時間などを確認しています。

特に、月経の時だけ頭痛が起こるのか、それ以外の時期にも頭痛があるのかは重要です。

また、普段使用している頭痛薬がどの程度効いているか、頭痛によって仕事や日常生活にどの程度支障が出ているかも確認します。

必要に応じて頭部MRI検査を行い、ほかの病気が隠れていないか調べることもあります。

ただし、月経関連片頭痛はMRIで診断する病気ではありません。

典型的な片頭痛では、MRIに異常がみられないことがほとんどです。

診断では、頭痛の特徴や月経との関連を詳しく確認することが大切です。

月経関連片頭痛の治療について

月経関連片頭痛の治療は、基本的には通常の片頭痛と同じですが、月経の時期に頭痛が集中する場合には、それに合わせた治療を考えることもあります。

① 頭痛が起きたときの治療

比較的軽い頭痛では、ロキソプロフェンなどの鎮痛薬を使用することがあります。

片頭痛の特徴がはっきりしている場合には、トリプタン系薬剤やレイボー、ナルティークなどを使用します。

ただし、月経関連片頭痛は、通常の片頭痛よりも痛みが強く、薬が効きにくい場合があります。

当院でも、普段はトリプタンで改善するのに、月経の時だけはなかなか頭痛が治まらないというご相談があります。

こうした場合には、トリプタンとNSAIDs(ロキソニンなどの鎮痛薬)を併用することもあります。

また、それでも十分に改善しない場合には、レイボーなど作用の異なる薬剤を追加することも治療の選択肢になります。

症状によっては、トリプタン、レイボー、NSAIDsの3種類を同じ頭痛発作に対して使用することも考えられますが、すべての方に勧められる方法ではありません。薬の組み合わせや使用するタイミング、副作用などを考慮する必要があります。

当院では、単に薬の種類を増やすのではなく、これまでの薬の効き方や頭痛の持続時間などを確認しながら、治療方法を調整することを大切にしています。

また、頭痛薬を頻繁に使用すると、薬剤の使用過多による頭痛につながる場合もあるため、使用回数にも注意が必要です。

② 月経の時期に合わせた予防治療

毎月ほぼ決まった時期に強い頭痛が起こる場合には、月経の前後だけ予防的に薬を使用する方法もあります。

③ 頭痛が頻繁に起こる場合の予防治療

月経の時期だけでなく、普段から片頭痛が頻繁に起こる場合には、継続的な予防治療を検討します。

従来から使用されている内服薬のほか、アジョビ、エムガルティ、アイモビーグなどの抗CGRP関連抗体薬も選択肢となります。

当院では、頭痛の頻度だけでなく、日常生活への影響やこれまでの治療経過も踏まえて、予防治療の必要性を判断しています。

ピルを飲めば頭痛は改善する?

月経関連片頭痛では、女性ホルモンの変動を抑えることで頭痛が改善する場合があります。

そのため、低用量ピルなどのホルモン療法が検討されることもあります。

ただし、注意が必要なのは、前兆のある片頭痛の方では、エストロゲンを含む低用量ピルは原則として使用できないという点です。

前兆とは、頭痛の前に視界がチカチカしたり、ギザギザした光が見えたりする症状などを指します。

また、喫煙や高血圧などの危険因子がある場合にも注意が必要です。

当院では、必要に応じて婦人科での相談もお勧めしています。

日常生活で気をつけることは?

月経に伴う女性ホルモンの変化自体を避けることは難しいですが、ほかの頭痛の誘因を減らすことは大切です。

例えば、

・睡眠時間をなるべく一定にする

・食事を抜かないようにする

・脱水に注意する

・過度な疲労やストレスを避ける

・月経周期と頭痛の起こる日を記録する

といったことが勧められます。

特に、毎月決まった時期に頭痛が起こる方は、月経周期と頭痛の関係を把握しておくと、治療方針を考えやすくなります。

最後に

日々の頭痛診療では、月経に関連して頭痛が悪化する患者さんを診察する機会があります。

中には、毎月のことだから仕方がないと考え、長年我慢されている方もいらっしゃいます。

しかし、月経関連片頭痛は、適切な薬の選択や使用するタイミングを工夫することで、症状を軽減できる場合があります。

特に、普段の頭痛薬が効きにくい場合や、月経のたびに強い頭痛が続く場合には、一度治療方法を見直してみてもよいと思います。

当院でも、頭痛の特徴や月経との関連を確認し、それぞれの患者さんに合った治療を検討しています。

月経の前後に繰り返す頭痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。