ストレートネックとは?実は病気ではありません|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

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ストレートネックとは?実は病気ではありません|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

ストレートネックとは?実は病気ではありません

こんにちは。

すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。

最近、患者さんから「ストレートネック」について聞かれることが本当に多くなりました。

「先生、私ストレートネックなんです」

「ストレートネックだから頭痛がするんですよね?」

「スマホを見すぎてストレートネックになっちゃいました」

などなど。

もはや、ストレートネックという言葉を知らない人の方が少ないのではないでしょうか。

ただ、ここで一つ。

そもそもストレートネックって、病気なのでしょうか?

実は、ストレートネックというのは正式な病名ではありません。

今回は、このストレートネックについて、少しお話ししたいと思います。

そもそもストレートネックって何?

通常、首の骨(頚椎)は、横から見ると緩やかにカーブしています。

これを医学的には「頚椎前弯(けいついぜんわん)」といいます。

一方、ストレートネックとは、このカーブが少なくなり、首の骨が比較的まっすぐに見える状態のことです。

つまり、首の骨の並び方を表しているだけなんですね。

医学的には「頚椎前弯の減少」「頚椎前弯の消失」などと表現します。

ちなみに、ストレートネックには統一された厳密な診断基準があるわけでもありません。

レントゲンで首がまっすぐに見えたからといって、それだけで病気というわけではないのです。

ストレートネックって、そんなに悪いの?

ここが一番お伝えしたいところです。

ストレートネックだからといって、必ずしも悪いわけではありません。

実際、首がまったく痛くない人でも、レントゲンを撮るとストレートネックになっていることがあります。

反対に、首のカーブがきれいに保たれていても、首の痛みが強い人もいます。

つまり、首がまっすぐだから痛い、というほど単純な話ではないんですね。

患者さんの中には、「ストレートネックと言われてしまいました……」と、かなり心配されている方もいらっしゃいます。

でも、それだけで必要以上に心配することはありません。

ストレートネックが首の痛みの原因なの?

これについては、実際にいろいろな研究が行われています。

ただ、結果はバラバラです。

ストレートネックと首の痛みに関連があるという研究もあれば、あまり関係がないという研究もあります。

つまり、医学的にも、ストレートネックが首の痛みの原因だとはっきり言い切れないのが現状です。

もちろん、長時間のデスクワークやスマホの操作などで、首や肩の筋肉に負担がかかることはあります。

ただ、それはストレートネックそのものが悪いというよりも、長時間同じ姿勢を続けていることが関係しているのかもしれません。

個人的には、首の骨のカーブを気にするよりも、実際にどのような症状があるのかを考える方が大切だと思っています。

スマホの使いすぎでストレートネックになるの?

最近は「スマホ首」なんて言葉もあります。

確かに、スマホを見ていると、ついつい下を向いてしまいますよね。

私もそうです(笑)。

長時間うつむいた姿勢を続けていれば、首や肩が疲れてしまうのは不思議ではありません。

ただし、スマホを使いすぎたからといって、必ずストレートネックになるというわけではありません。

また、スマホを見るときの姿勢と、レントゲンで確認する頚椎のカーブは、厳密には別の話です。

スマホを使うこと自体が悪いというよりも、長時間同じ姿勢を続けないことが大切だと思います。

ストレートネックで頭痛は起こるの?

これも非常によく聞かれます。

「先生、私の頭痛ってストレートネックが原因ですよね?」

という質問です。

ただ、これもそう簡単な話ではありません。

確かに、首の筋肉や関節などが頭痛に関係することはあります。

頚椎が原因となる「頚原性頭痛」という病気もあります。

ただし、ストレートネックだから頭痛が起こるとは限りません。

特に片頭痛の患者さんでは、頭痛に伴って首の痛みや肩こりが出ることも珍しくありません。

つまり、首が痛くて頭痛もあるからといって、全部ストレートネックのせいにするのは、ちょっと無理があります。

頭痛には頭痛の原因があるので、そこはきちんと調べる必要があります。

ストレートネックは治した方がいいの?

そもそも症状がなければ、特に治療する必要はありません。

ストレートネックと言われたからといって、必ず首のカーブを元に戻さなければならないわけではないのです。

一方で、首の痛みや肩こりがある場合には、姿勢を見直したり、適度に運動したりすることで症状が楽になることがあります。

ただし、こうした対策は首の痛みなどを改善するためのものであって、必ずしもストレートネックそのものを治すためのものではありません。

首の骨をきれいなカーブにすることよりも、痛みがなく、普通に生活できることの方が大切だと思います。

ストレートネック専用の枕ってどうなの?

最近、ストレートネック専用の枕もよく見かけます。

「頚椎のカーブを整える!」

「ストレートネックを改善!」

など、なかなか魅力的な宣伝文句が並んでいます。

ただし、こうした枕でストレートネックそのものが長期的に改善するという、十分な医学的根拠はありません。

もちろん、その枕を使って首が楽になるのであれば、使っていただいて構わないと思います。

ただ、ストレートネックだからといって、わざわざ高価な専用枕を購入する必要があるかというと、私はそうは思いません。

枕については別の記事でも解説していますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

腕や手がしびれる場合は、ちょっと話が違います

ここは少し重要です。

ストレートネックと言われた方の中には、首の痛みだけでなく、腕や手のしびれを訴える方もいらっしゃいます。

ただし、そのしびれがストレートネックによるものとは限りません。

例えば、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症などによって神経が圧迫され、しびれが出ている可能性があります。

特に、手に力が入りにくい、細かい作業がしづらい、歩きにくいといった症状がある場合には注意が必要です。

こうした場合には、MRIなどで神経や脊髄の状態を確認することがあります。

しびれまで全部ストレートネックのせいにしてしまうのは、あまりよくありません。

最後に

今回は、ストレートネックについてお話ししました。

最近は、ストレートネックという言葉があまりにも有名になってしまい、何となく「首がまっすぐ=悪いこと」というイメージが定着している気がします。

でも、実際にはストレートネック自体は病気ではありませんし、必ずしも首の痛みや頭痛の原因になるわけでもありません。

もちろん、首の痛みがあれば原因を調べる必要がありますし、腕のしびれなどがあれば頚椎の病気が隠れている可能性もあります。

ただ、レントゲンでストレートネックと言われたからといって、それだけで落ち込む必要はありません。

大切なのは首の骨の形よりも、実際にどんな症状があるのかということです。

ストレートネックという言葉に、あまり振り回されなくてもいいのではないかと思います。