なぜ片頭痛なのに後頭部が痛むの?
こんにちは。
すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。

今回は片頭痛なのに後頭部が痛むのかについてお話します。
片頭痛というと、「こめかみがズキズキする」「目の奥が痛い」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし実際には、後頭部や首の付け根が痛くなる片頭痛もあります。
では、なぜ「片頭痛」なのに後頭部が痛くなるのでしょうか?
頭と首の「痛みの通り道」はつながっています

頭の痛みを伝える「三叉神経」と、首の上の方から痛みを伝える神経は、脳へ情報が入っていく途中で非常に近い場所につながっています。
この仕組みには、首の上部から出ている神経、とくに第2頚神経(C2)などが深く関係しています。
そのため片頭痛が起こると、頭の中で生じている痛みの情報が、後頭部や首から来ている痛みのように感じられることがあります。
つまり、片頭痛だからといって、必ずしもこめかみや目の周囲だけが痛むわけではないのです。
「後頭部が痛い=首が原因」とは限りません

後頭部が痛むと、「首や肩が悪いのでは?」と思われる方も少なくありません。
もちろん、後頭部の痛みには後頭神経痛や頚椎に関連した頭痛など、首周辺が関係するものもあります。
一方で、
-
後頭部の痛みを繰り返す
-
吐き気を伴う
-
光や音がつらく感じる
-
動くと頭痛がつらくなる
-
頭痛のため日常生活に支障が出る
といった症状がある場合には、片頭痛が関係している可能性も考えます。
痛む「場所」だけで頭痛を判断しないことが大切です

頭痛にはさまざまな種類があり、同じ「後頭部の痛み」でも原因は一つではありません。
「どこが痛むか」だけでなく、どのような痛みなのか、どのくらい続くのか、何をすると悪化するのか、吐き気や光・音への過敏などを伴うのかといった症状全体をみて判断することが大切です。
また、突然これまでにない激しい頭痛が起こった場合や、手足の麻痺・しびれ、言葉が出にくい、意識がおかしい、発熱などを伴う場合には、片頭痛と思い込まず、速やかに医療機関を受診してください。
「後頭部が痛いから首の問題だろう」と決めつけず、繰り返す頭痛でお困りの場合には、一度ご相談ください。