片頭痛予防治療について|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

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片頭痛予防治療について|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック|西荻窪駅・久我山駅

片頭痛予防治療について

片頭痛予防に新しい選択肢ー「飲むCGRP関連薬」が登場しました

皆さま、こんにちは。院長の遠藤です。

「片頭痛は、頭が痛くなったら痛み止めを飲むしかない」と思っていませんか?

実は、頭痛の回数が多い方や、仕事・家事・学校生活に支障が出ている方では、**頭痛そのものを起こりにくくする「予防治療」**がとても大切です。

近年、片頭痛の治療は大きく進歩し、新しい治療の選択肢が増えています。今回は、その中でも注目されている飲むCGRP関連薬についてご紹介します。


片頭痛の予防治療は大きく変わってきました

これまで片頭痛の予防には、抗てんかん薬やカルシウム拮抗薬、β遮断薬などが使われてきました。

これらの薬で十分な効果が得られる方もいますが、もともと片頭痛専用に開発された薬ではないため、効果が不十分であったり、副作用のため継続が難しかったりすることもありました。

片頭痛治療が大きく変わったきっかけの一つが、約5年前から日本でも使用されるようになったCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的とする治療薬です。

代表的なものに「エムガルティ」「アジョビ」などの注射薬があります。

CGRPは片頭痛の発症に深く関わる物質で、この働きを抑えることで片頭痛発作を起こりにくくします。従来の予防薬とは異なり、片頭痛のメカニズムそのものをターゲットにした治療薬であることが大きな特徴です。


「注射」だけでなく「飲み薬」という選択肢も

2025年12月から、新たな片頭痛予防薬として**「ナルティーク」「アクイプタ」**といった内服薬が使用できるようになりました。

これらもCGRPに関連する仕組みに作用する薬ですが、大きな違いは注射ではなく飲み薬で治療できることです。

これまで、

  • 注射には抵抗がある
  • 自分で注射するのは苦手
  • 飲み薬で治療したい

という理由から治療をためらっていた患者さんも少なくありませんでした。

内服薬という新しい選択肢が増えたことは、多くの患者さんにとって大きなメリットだと感じています。


実際に処方して感じること

当院でも、すでに何人かの患者さんに処方を始めています。

まだ使用経験は限られていますが、現時点では比較的副作用が少なく、「片頭痛の回数が減った」「頭痛が軽くなった」と治療に満足されている患者さんも多い印象です。

もちろん、すべての患者さんに同じような効果が得られるわけではありません。

片頭痛の頻度や重症度、これまで使用してきた予防薬、持病、併用薬などを確認したうえで、一人ひとりに適した治療を選択することが大切です。


注射薬と飲み薬、どちらがよいのでしょうか?

これは一概に「どちらが優れている」とは言えません。

月1回程度の投与で済む注射薬が便利な方もいれば、毎日の内服の方が生活に合っている方もいます。

治療を選ぶ際には、

  • 頭痛の頻度や重症度
  • これまでの予防薬の効果
  • 副作用
  • 注射への抵抗感
  • 毎日の服薬の負担
  • 治療費

などを総合的に考えて決めていきます。

また、新しい片頭痛予防薬は従来の予防薬と比べて薬剤費が高く、治療費についても考慮が必要です。

当院では、治療効果だけでなく、患者さんの生活スタイルやご希望、治療費なども含めて相談しながら治療方法を決めています。


処方日数の制限も順次解除されます

新しく発売された薬剤は、発売後しばらくの間、一度に処方できる日数に制限があります。

現在は長期間まとめて処方することはできませんが、2026年12月以降、順次この処方日数の制限が解除される予定です。

制限が解除されれば通院回数の負担も減り、これまで以上に利用しやすい治療になると考えています。


「片頭痛だから仕方ない」と我慢しないでください

片頭痛は、単なる「頭痛持ち」ではありません。

頭痛だけでなく、吐き気や光・音への過敏、仕事や家事の能率低下などを引き起こし、生活の質を大きく低下させる病気です。

また、頭痛が頻繁だからと鎮痛薬を繰り返し使用していると、**薬剤の使用過多による頭痛(MOH)**を合併し、さらに頭痛が慢性化してしまうこともあります。

近年の片頭痛治療は大きく進歩し、「頭痛が起きたら我慢する」「痛み止めを飲むしかない」という時代から、一人ひとりに合った予防治療を選べる時代へと変わってきました。

当院では、従来の片頭痛予防薬に加え、エムガルティ・アジョビなどの注射薬、新しい内服予防薬など、患者さんの状態に応じた治療をご提案しています。


このような方はぜひご相談ください

  • 頭痛の回数が多くて困っている
  • 市販の鎮痛薬を頻繁に飲んでいる
  • これまでの予防薬では十分に効果が得られなかった
  • 注射は苦手だけれど、新しい片頭痛治療に興味がある

片頭痛は、適切な診断と治療によって日常生活への負担を大きく減らせる可能性があります。

「片頭痛だから仕方ない」と我慢せず、頭痛でお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。