もの忘れ|西荻窪駅・久我山駅|すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック

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もの忘れ

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物忘れ・認知症とは

物忘れ・認知症とは

年をとっていくたびに増えてしまうのが“物忘れ”です。私たちの記憶力は30歳から40歳をピークにしてその後はゆっくり低下していくと考えられており、物忘れは、加齢に伴ってどなたでも経験します。ただ、この物忘れには、年齢相応に起こってくる生理的なものと病的なものが存在しますので、そこを見定める診断がとても重要になります。病気による物忘れであっても、治療によって速やかに回復するもの(慢性硬膜下血腫、水頭症、うつ病など)もあります。根本的な治療法が確立されていないアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などでも適切な薬物や生活指導を行うことで、症状の改善や進行抑制が期待できます。
当院では「病的な物忘れ」を早期に発見し、適切な治療につなげられるように、脳神経外科専門医による診察、画像検査などを用いて、総合的な診断を行っています。下記のようなもの忘れの症状は、認知症の初期症状の可能性があります。このような症状がみられたら、一度、検査を受けることをおすすめします。

このような症状がみられたら、ご相談ください

記憶があやふやになってきた(記憶障害)

  • 人や物の名前を思い出せないことが多くなった
  • しまい忘れ・置き忘れが増えた
  • 水道を閉め忘れたり、鍋を焦がしたりすることが目立つようになった
  • 何度も同じことを言ったり、聞いたりしてしまう
  • 食事をしたかどうかを覚えていないことがある
  • やりかけて忘れてしまうことがある

今まで出来ていたことが出来なくなってきた(遂行機能障害)

  • とっさに適切な判断が出来ないことがある
  • 今まで出来ていた作業が出来なくなった
  • 薬の管理が出来なくなった
  • 簡単な計算を間違える

なぜかやる気が起きない

  • 以前に比べてやる気や意欲が無くなってきた
  • 今まで好きだったことに興味や関心が持てなくなった
  • 服装や身だしなみを気にしなくなった

場所や時間がわからなくなる(見当識障害)

  • 時間や場所の感覚が不確かになってきた
  • 慣れている場所で道がわからなくなったことがある

性格が変わった

  • 感情の起伏が激しくなった
  • 人柄が変わったように感じられる
  • ひどく疑い深くなった

認知症の主な種類

認知症にはいくつかの種類があり、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症が8割を占めるといわれています。それらに次いで多いのがレビー小体型認知症です。また、年齢に伴う物忘れと認知症の中間的な段階にある軽度認知機能障害があります。いずれもできるだけ早期に適切な治療を受けることが重要です。

軽度認知障害

ものごとを記憶したり、判断したり、順序立てて行うなどの脳の機能を認知機能といいます。多くの場合、徐々に認知機能が低下して認知症になりますが、認知機能が正常とも認知症ともいえない中間の状態があります。これを「軽度認知障害」と呼びます。物忘れが目立つものの日常生活には支障がないという状態であり、現在、この軽度認知障害の段階で発見し、原因を診断したうえで、治療方針を立てることが認知症の診療の重要なポイントになっています。

アルツハイマー型認知症

日本人で最も多い認知症で、全体の6割以上を占めています。脳に特殊なたんぱく質が沈着し、それにより正常な脳神経細胞が破壊されることで発症すると考えられています。アルツハイマー型認知症の進行には以下の3段階があります。

第1期
  1. ものごとを忘れるようになる(健忘症状)
  2. 読み、書きが困難になる
  3. 今いる場所や時間、自分の住所がわからなくなる(失見当識)
第2期
  1. 道に迷う(空間的見当識障害)
  2. 徘徊する
  3. 言葉のやり取りがうまくいかず、用件を伝えられない(失語)
  4. 着替えがうまくできない、色々な図形が描けない(失行)
第3期
  1. 小刻み歩行、前傾姿勢(運動障害)
  2. 最終的には、身動き一つしない、言葉も発しない寝たきりの状態になる

レビー小体型認知症(レビーしょうたいがたにんちしょう)

ご高齢の方に多く、脳の神経細胞が原因不明に減少することで発症すると考えられています。高齢者の認知症の約2割を占めています。他の認知症に比べて進行が早いのが特徴です。以下のような症状がある場合、レビー小体型認知症の可能性があります。

  • 物分かりがいい時と悪い時がある
  • 幻覚がみえる
  • 体が硬くなり動きづらくなる、手足が震える、転倒しやすい
  • 睡眠中に大声を出したり暴れる
  • 尿失禁

脳血管性認知症(のうけっかんせいにんちしょう)

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳の血管に障害が起きて、その後遺症として認知症になるものをいいます。全認知症の約2割が脳血管性認知症と言われています。障害を起こした部位によって失われる機能や症状が異なります。理解力や判断力は保たれ人格はしっかりしているように見えても、記憶力が低下しているというような症状もみられます。脳血管障害を引き起こす原因となる、高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病などの生活習慣病を患っている方が多いのも特徴です。