頭のケガ
頭のケガ
頭部外傷とは、交通事故、打撲、転倒、転落などで頭にケガを負った状態のことを言います。またむちうちや顔面打撲などで脳が揺れたような状態も含まれます。頭部外傷によって頭の中で出血を起こすと、生命の危機に瀕する可能性があります。頭を打った直後は元気でも、後に急変して悪化することもありますので、頭部を強打した場合は、念のため頭の検査をしましょう。
当院では、頭部外傷の方には、できるだけ速やかに頭部CTもしくはMRIを行い、頭の中の出血や頭蓋骨骨折がないことを確認いたします。
以下の症状がある時は注意が必要です。速やかに脳神経外科を受診してくてください。
65歳くらい以上の高齢の方が、頭のけがをした後、1~2ヶ月してから徐々に頭痛、物忘れ、足を引きずるような麻痺が出現することがあります。これを慢性硬膜下血腫といいます。頭部打撲後にしばらくしてから脳の細い血管からジワジワ出血し、ある程度の量が貯まってしまうと、症状が出現します。頭部CTおよびMRIですぐに診断可能ですので、以前に頭を打った方で不安な方はいつでもご相談ください。