手足・顔のマヒ
手足・顔のマヒ
手足や顔面が思うようにうまく動かせない状態を麻痺(まひ)といいます。なんとなく重く感じる程度のものから全く動かせないものまで症状はピンキリです。麻痺の原因は、脳・脊髄・手足の神経、電解質異常、低血糖など様々な分野にまたがります。
当院では、即日に検査を行い、麻痺の原因を調べ、最適な治療を最短で開始します。ぜひご相談ください。
脳梗塞、脳出血は、いわゆる脳卒中といわれ、突然の片側の手足の麻痺で発症することが多く、一刻を争います。高齢の方や生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)・心臓疾患のある方に多く見られ、早急に検査・治療が必要です。
脳に腫瘍ができると徐々に手足や顔の片側の麻痺が生じてきます。腫瘍の大きくなる速さによって麻痺の進行は異なります。麻痺が出る前に頭痛やけいれん発作で見つかることもあります。
脳の血管が詰まり脳梗塞になりかかりますが、完全に詰まるまでには至らず、血流が再開し脳梗塞をまぬがれた状態を一過性脳虚血発作といいます。一時的に手足や顔の片側の麻痺が起こり、その後回復します。回復したと言っても脳の血流は不安定で、脳梗塞に進展する可能性が高いため、最初の一時的な麻痺の段階での早急な対処が必要です。
頭をぶつけたのち、1〜2ヶ月程度してからゆっくりと血液が頭にたまる病気です。たまった血液が脳を圧迫して、手足の片側の麻痺や頭痛が現れてきます。
脊椎の病気は、加齢による骨、靱帯、椎間板などの変化が原因となることが多く、しびれや痛みで発症することが一般的です。重症になってくると手足の麻痺をきたし、片側だけではなく、両側にも症状が出ることが少なくありません。頚椎症、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などが代表的な疾患です。
糖尿病の治療中の方などで、血糖を下げる薬が効きすぎてしまったり、食事を摂らなかったりした場合に、低血糖発作をきたすことがあります。低血糖発作の症状は多彩ですが、手足の麻痺や呂律不良など、脳卒中と類似した症状をきたすことがあります。ブドウ糖などの投与で速やかに症状が改善することが多いのですが、対処が遅れると、脳に障害が残る可能性があります。
顔面神経麻痺とは、顔の片側の筋肉が動かなくなってしまう状態をいいます。脳に原因がある場合(脳梗塞、脳出血)と、脳に原因がない場合があります。多くは、脳に原因がない顔面神経麻痺ですが、問診や見た目だけでは判断できないことも多く、MRIなどの画像検査で脳をチェックする必要があります。
顔面けいれんは、顔の筋肉が、勝手にピクピク動いてしまう症状をいいます。通常は片側だけに発生し、まぶたのけいれんからはじまり、次第に頬や口のまわりまでけいれんするようになります。顔面神経に細い動脈が接触して、神経を刺激することで起こります。まれに脳腫瘍の接触で起こることもあります。