最新の近赤外線治療器(スーパーライザー)導入しました
皆さま、こんにちは。
すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。
スーパーライザーとは
当院では、この度、スーパーライザーという、近赤外線治療器を導入いたしました。
スーパーライザーは、体の深いところまで届く近赤外線で、神経に直接作用して、ストレスなどで緊張している神経を平常な状態に戻すことにより、多くの病気に対して治療効果を発揮します。
以下は、治療直後の血流の変化を示しております。
スーパーライザーの適応症
適応症は非常に広く、以下の疾患に対して有効とされています。
頭痛、頚部痛、腰痛、手足のしびれ、肩こり、めまい、耳鳴り、関節痛、帯状疱疹痛、手足の血行障害、自律神経失調症、更年期障害、不眠、冷え性、便秘、皮膚潰瘍
スーパーライザーの治療原理
痛みを感じたりストレスを受けると、自律神経の中の交感神経という部分が、興奮し血管を縮めます。血管が縮まると酸素や栄養素を運ぶ血液の流れが悪くなり、さまざまな痛みや体の変調を訴えるようになります
喉の近くに星状神経節(せいじょうしんけいせつ)という交感神経が密集している箇所があり、スーパーライザーはこの部分に照射をすることで、交感神経の興奮をしずめ、症状の改善を促します。治療中も痛みはなく、当てた部分が少しあたたかく感じる程度です。
また、スーパーライザーには、鎮痛・消炎(痛みと腫れをひかせる)効果もあり、星状神経節以外にも直接、腰や肩、坐骨神経などに当てることで、症状を緩和する効果もあります。
星状神経節照射と合わせて行うとさらに効果が高まります。
星状神経節ブロックとの違い
従来からのの治療法で星状神経節ブロックという治療があります。
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星状神経節ブロックは、星状神経節に直接薬液を注射し、交感神経の興奮を抑え、悪くなった血流を改善し、痛みを和らげる治療法です。
非常に効果の高い優秀な治療法なのですが、首に針を刺される恐怖心や医師側にとっても危険をある種伴うといった、患者さんと医師双方にとって負担が大きいといった問題点が指摘されております。
スーパーライザーでの星状神経節照射治療は、痛みもなく非侵襲(体に負担がない)であることに加え、合併症や副作用の心配もなく、星状神経節ブロックの70-80%の効果を得ることができるという臨床報告が発表されています。
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ただし、星状神経節ブロックのように直接薬剤を注入するわけではないので、一回の効果は星状神経節ブロックよりも低いので、ある程度通っていただく必要があります。
それでも痛みや危険を伴わないことは最大の利点だと思っております。
スーパーライザーは現在、全国80国公立大学病院中、78の国公立大学病院で使用され、高い評価を受けています。
スーパーライザーを導入した経緯につきまして
痛みやしびれに対して、まず最初の治療としましては、内服薬であることには変わりありません。
しかし痛みやしびれが頑固で、内服薬でもなかなか患者さんが満足いかない状況というのもどうしてもあることも事実です。
内服薬をどんどん強くしたり増やしたりといったこともやることはありますが、その分副作用のリスクも増えてきます。
どうしようもないくらい悪化した場合には手術を行います。
ただ内服薬だけではまだ改善の度合いとしては不十分だけれども、手術するほどではないといった状態の患者さんが非常に多いことを以前から感じておりました。
各種ブロック注射治療(星状神経節ブロックの他にもブロック治療はたくさんあります)が、内服治療と手術の中間の治療ですが、痛みを伴うことや効果が一時的なことなどの課題もあり、患者さんもあまり積極的に希望されませんでした。
当院では、スーパーライザーは、自費治療でなく保険内で治療ができ、痛みや危険を伴わない治療です。
ある程度通っていただく必要はありますが、患者さんの経済的にも身体的にも圧迫することなく、慢性の痛みやしびれに対して効果を発揮できると考えております。
最近では、ペインクリニック、リハビリ科をはじめ、スポーツ分野でもアテネオリンピック、Jリーグ、プロ野球、W杯サッカーアジア大会でも使用されているそうです。
当院では、診察料金以外はいただいておりませんので、ぜひご利用ください。
ご希望の方はぜひ院長もしくはスタッフまでお申し出ください。