寒暖差による頭痛
- 2024年11月1日
- 頭痛
皆様、こんにちは。
すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック院長の遠藤です。
10月までは比較的暖かい気候が続いていましたね。
11月に入り、急に寒くなることが多くなりそうです。
この寒暖差は、頭痛持ちの方にとっては少しやっかいかもしれません。
急激な気温の変化は体にストレスを与え、敏感な人に頭痛を引き起こすことがあるのです。
このような頭痛は寒暖差頭痛とも呼ばれます。
寒暖差頭痛の原因
血管の収縮と拡張
急な気温の変化は、体内の血管に影響を与えます。
寒さにさらされると血管が収縮し、温かい環境に戻ると血管が拡張します。
この急な血管の収縮と拡張が、周囲の神経を刺激し、頭痛を引き起こすことがあります。
自律神経の乱れ
寒暖差が激しいと、自律神経がうまく体温調整をできず、バランスが乱れやすくなります。
自律神経の乱れが頭痛や体調不良の原因になることがあります。
特に寒暖差が大きい日には、体が適応するのに時間がかかり、頭痛が起こりやすくなります。
筋肉の緊張
寒い環境に長くいると、体が無意識に筋肉を緊張させて体温を保とうとします。
これにより、首や肩の筋肉が硬くなり、緊張型頭痛が引き起こされることがあります。
乾燥と水分不足
気温差があると、暖房や冷房が使われることが多くなり、空気が乾燥しやすくなります。
体内の水分が不足することで、軽い脱水状態になり、頭痛が起こることもあります。
寒暖差頭痛の対策と予防
急な気温変化を避ける
外出時には、天候に応じて服装を調整し、体が急に冷えたり温まったりしないように気をつけましょう。
適度な水分補給
乾燥した環境では、意識的に水分を摂取して脱水を防ぎましょう。
筋肉の緊張を和らげる
寒い場所で長時間過ごす場合は、適度に体を動かし、筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。
自律神経を整える
規則正しい生活を送り、睡眠や食事で自律神経のバランスを保つことも頭痛予防に効果的です。
さいごに
とは言っても、なかなか生活環境や社会的事情もあるでしょうし、自力での改善は難しい方も多いかと思います。
寒暖差で起こる頭痛の多くは、片頭痛もしくは緊張型頭痛がベースにある方がほとんどです。
これらの頭痛は、予防治療が確立されているので、自力でなかなか対策が難しい方は、頭痛専門医に相談しましょう。